「皇宮護衛官(こうぐうごえいかん)」ってご存知ですか?
「皇宮護衛官」という資格は、あまり聞きなれない名称ですよね?
「皇宮護衛官」とは、天皇・皇族の護衛、皇居、御所、御用邸などの護衛・警備をする
なんです。「皇宮護衛官」は警察官ではありませんが、司法警察職員として職務を行っているのです。
警察庁の附属機関である皇宮警察本部に所属し、本部は皇居内にあります。
皇宮護衛官の階級
そして、皇宮護衛官は、以下の8階級に分かれています。
- 皇宮警視監
- 皇宮警視長
- 皇宮警視正
- 皇宮警視
- 皇宮警部
- 皇宮警部補
- 皇宮巡査部長
- 皇宮巡査(皇宮巡査長を含む)
皇宮護衛官になるには
では、皇宮護衛官になるには、どうしたらよいのでしょう?
まず、皇宮護衛官採用試験を受験し、合格しなければなりません。
皇宮護衛官の受験は、「大卒程度」「高卒程度」の試験区分があり、さらに「武道有段者」の区分もあります。
試験は毎年1回、一次試験と二次試験があります。
受験者の多くは男性ですが、女性も受験可能なので、 「我こそは!」と思う女性の方、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
皇宮護衛官採用試験に合格したら
さて、晴れて試験に合格し、皇宮護衛官として採用されると、皇宮巡査に任命され、皇居内(東京)にある全寮制の皇宮警察学校に入校して、研修を受けることになります。
そして、研修終了後、正式に護衛署に配属され、皇居や御用邸の決められた場所で警戒勤務にあたったり、皇族が外出するときの身辺護衛を行います。
皇宮護衛官の合格率
そんな皇宮護衛官ですが、合格率が気になりますよね?
合格の難易度は、はっきり言って高いです!
採用人数が二十数名と少ないところに、30倍とか40倍の申込者がいるため、
ちなみに、平成22年の合格率は2.7%でした。
皇宮護衛官の年収
これほどまでに狭き門の「皇宮護衛官」の年収は、
です。初任給は平成23年で、190,570円。
また、経験を積んでいけば、外国国賓の護衛や大使の護衛に従事できる他、皇族の海外訪問にも随行できるなど、国際的にも活躍できる仕事なのです。