国税専門官の試験は難しいでしょうか?

国税専門官の難易度ですが、国家Ⅱ種(大学卒業程度採用)と同じ程度のレベルとされています。

国家Ⅰ種よりもレベル的には易しくなっています。

では、国税専門官試験の概要と対策を紹介しましょう。

国税専門官の受験資格と試験内容

受験資格

  • 受験する年の4月1日現在の年齢が21歳以上29歳未満の者
  • 年齢が21歳未満で大学を卒業した者、及び、翌年3月までに大学を卒業見込みの者
  • 人事院が受検資格有と認める者

以上のいずれかに該当しなければなりません。

試験内容

第1次試験

基礎能力試験(多肢選択式)

公務員として必要な基礎的な能力(知識及び知能)についての筆記試験
出題数は40題

  • 知能分野 27題
    文章理解11、判断推理8、数的推理5、資料解釈3
  • 知識分野 13題
    自然、人文、社会13(時事を含む。)

専門試験(多肢選択式)
出題数は70題

必須
次の2科目(16題)
民法・商法、会計学(簿記を含む。)

選択
次の9科目54題(各6題)から4科目24題選択
憲法・行政法、経済学、財政学、経営学、政治学・社会学・社会事情、英語、商業英語、情報数学、情報工学

専門試験(記述式)

次の5科目(各1題)のうち1科目選択
憲法、民法、経済学、会計学、社会学

第2次試験

人物試験

人柄・対人的能力などについての個別面接

身体検査

主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を含む。)、尿、その他一般内科系検査

試験日程

1次試験が6月中旬、2次試験が7月下旬です。

国税専門官の試験対策

国税専門官が本命の場合には、会計学と商法の勉強をしっかりとやっておかなければなりません。

と言うのも、通常、公務員試験を受験する場合には、併願受験を考えるものです。

けれど、国税専門官以外の公務員試験には、この会計学と商法の問題はほとんど出題される事はないのです。

ですから、会計学と商法は国税専門官受験専用の科目と言っても過言ではありません!

きちんと勉強しておきましょうね。

また、9科目から4科目を選択する択一式専門試験の選択科目については、
出題の難易度にある程度のバラツキが見られます。

出来るだけ正答が得られそうな科目を選択出来るように、平均して勉強しておきましょう。

それから、国税専門官の試験では、人物面においても優秀な人材を確保するため、
人物試験の成績を得点に換算して、筆記試験の成績と合計する事で合否を判定するようになっているとか。

ですから、学力だけではなく、
日頃から人間力を磨く努力をする事も、対策の一つと言えますね!